2020/08/11 11:48

女として生まれてこられて良かった。
今私は、すごくそう思います。
でも昔は違いました。
女って面倒だ。男の方がいい。
そんな風に思ったことさえあります。
中学になって、女の子らしくて可愛かった友達の影響を受け、髪を伸ばし始めるまではずっと、ショートヘアでした。
髪がつんつん立つくらいに短かった時もあります。
スカートはあまり好きになれなくて、いつもズボンを履いていましたし、男の子に間違われることもよくありました。
あねには、
「こけしみたいで、かわいいね。」
と、何とも珍妙な褒め方をされ、なんかよく分かんないけど
いちおう「ありがとう…。」と、受け取っていた気がします。
そんな、女の子らしさのおの字も分からなかった私は、女友達からはクールだね。とか、かっこいい。と、言われることの方が多かった学生時代でした。
それでもほんとは、ずっと、ずーっと前から、
男の子みたいにしてたその頃だって、
女の子としてかわいく在りたい。と、思っていた気がします。
でもそう思ったところで、どうせそんな風にはなれないし、
私可愛くないし。ふんっ。
って、勝手に拗ねて諦めていました。
そんな私に、例え「かわいいね。」と言ってくれる人がいたとしても、“お世辞だ。”と決めつけて受け取ろうともしていませんでした。
今なら、照れながらでも「ありがとうございます。」って言いたい気持ちです。
今私は、30を過ぎて20代の頃には無かった、
うっすらと姿を現したほうれい線だとか、
中々取れてくれなくなった身体の疲れだとか、
暗くなってきたお肌のトーンなんかと、日々ちっちゃな戦いを繰り広げています。
きっとこれからはもっと出てくるだろうし、ちゃんとケアやお手入れをしてあげなければ、鏡を見てがっくしすることも増えていくでしょう。
それでも、そうゆう手のかかる部分も含めて、
女性だから味わえることを思い切り味わいたいし、
やっぱり女で良かったなぁ。ふんふふん♪と、
この性をごきげんに楽しんでいきたいんです。
こころと身体と、この先も可愛らしく居られるよう、
ちっちゃな戦いたちを愛おしんでいきたいです。
そして、可愛いな。素敵だな。と思った時には、ちゃんと伝えられる自分でいたいです。
だいぶ前に、あねとこんな話をしました。
世界中の女性が、女ってたのしい!しあわせ。ってなれたら、
きっと戦争なんて無くなるよね。
そうなったら素敵だろうなぁ。
そんな世界を妄想して、ひとり、にやにやしています。
おんなのこたち、
きょうも、
しあわせでいてください。
jino jino