ユルフカ クリエイターチーム

2020/07/06 14:30





コンビニに寄ると、私はさささっとアイスの並ぶケースの前へ。
そんな私を“やっぱりここにいたか。”という顔で見つけてくれる彼。
「どれにする?」
そう聞かれるのを待って
「え〜と、どれにしよっかな〜」
と、お決まりの流れでアイス選びをはじめる私。
「これがいい!」
とゆび指したそのアイスを持って彼はレジへと向かい、私はうきうき気分で後から追いかけます。
車に戻るとすぐにフタを開けて、まずひとくちパクっ。
「お、おいしい!」
そんな私を見て、彼はふふっと笑い、
ちょっと照れながらつられて私も笑います。

アイスなんてめったに食べなかった彼。
私と付き合ってから、一緒にアイスを食べるようになりました。
アイス1個まるまる食べていた私。
一緒に食べるようになってから、半分こするくらいが丁度よくなりました。

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彼と付き合う前の私は、いつもどこか遠くの、手の届きそうにないものを求めては焦ったり不安になったり。
慣れない母の介護にも戸惑ったりで、こころも身体もうんと疲れていました。

そんな私を、彼はいろんな所に連れ出してくれました。
彼に恋をして、ふたり並んで過ごしていく中で、
真っ直ぐに向けてくれる想いにはじめは照れながらも、
少しずつ、ギュッとなっていた気持ちがほろほろと解けていった私は、
足下に、すぐ近くに、愛おしいと感じられる欠片はいくつだって転がっていることを知りました。

だんだんと素直なじぶんの気持ちが見えてきたり、好きだと思ったことを、ちゃんと好き。と伝えられるようになっていきました。

背伸びをして、かっこつけて、頑張って何かを取りにいかなくても大丈夫だから、
半径5メートルの中にある、きゅん。とする瞬間、抱きしめたくなるような時間をもっと大切にしてみたい。
今ここにある一つ一つを、しっかりと両手ですくい上げてあたためていきたい。
そう思うようになっていきました。

そうやって芽生えた気持ちが今の、jino jinoの作品に込めたい想いへと繋がってくれています。

これから先、歳を重ね、色々な経験をしていくとともに環境も変わっていくだろうけど、
アイスをふたりで半分こしながら
「美味しいね。」って笑い合う時間を、これからもずっと忘れずに握りしめていきたいです。

そうゆう、
日常の中のささやかで愛おしい時間をぎゅぎゅぎゅっとつめこみ、カタチにして、これからもみなさんの元へとお届けしていきたいです。



半径5メートルのせかいにある、
きゅん。とする瞬間、
愛おしい空気をカタチに。
                                             jino jino